腸のはたらきを整え貧血予防にも効果的 プラム

腸のはたらきを整え貧血予防にも効果的 プラム

ころんとしたかわいらしい見た目のプラム。ジューシーでみずみずしく、甘さと酸っぱさの絶妙なバランスが特徴です。比較的酸味が強いためそのまま食べるのは苦手という方も多いかもしれませんが、プラムには豊富な栄養が含まれており、整腸や貧血予防にも役立ってくれます。今回はそんなプラムの栄養素と、おいしく食べられるおすすめレシピをご紹介します。

プラムとは?スモモやプルーンとの違いは?

「プラム」とは、本来ウメやアンズ、スモモの仲間を指す英語。スーパーなどでよくプラムとして販売されている果物は、日本語ではスモモといいます。
日本とスモモの歴史は古く、弥生時代にはすでに中国原産の「日本スモモ」と呼ばれる種類が入ってきていたと考えられています。昔は主に花を楽しむ観賞用で、モモよりも酸っぱいことから「スモモ」と呼ばれました。時代を下るにつれ食用としても利用されはじめ、明治時代に本格的な栽培がスタートします。
現在わたしたちがよく食べているプラムは、このころアメリカに渡った日本スモモが、アメリカのスモモと掛け合わされて生まれた品種がほとんどです。アメリカで育った日本のスモモがまた日本に逆輸入され、さらに品種改良を加えられたために英語の「プラム」という呼び方も広まりました。
ちなみに同様の果物を「プルーン」と呼ぶこともありますが、これはフランス語。多くはスモモの仲間「西洋スモモ」のことを指し、一説によると生で食べるプラムに対して、種付きのまま乾燥させて食べられるものをプルーンと呼び分けているようです。「プラム」「スモモ」「プルーン」は、実は同じ果物の仲間なんですね。
旬は品種によって異なりますが、6月から9月。山梨県が最も生産量が多く、長野県や和歌山県、山形県と続きます。最も生産量の多い品種は小ぶりで明るい紅色に色づく「大石早生」。そのほか、赤い果肉が特徴的な「ソルダム」や大型の「貴陽」、酸味の強い「サンタ・ローザ」など、さまざまな品種が流通しています。

追熟させてもっとおいしく!プラムの選び方と保存方法

プラムは、皮にハリ・ツヤがあり、傷や変色がなく、表面が紅色や赤黒色に色づいているもの、色むらのないものを選びましょう。表面に粉が吹いたように白っぽくなっていることがありますが、これは「ブルーム」と呼ばれるもの。多くの果物で自然に分泌されているもので、果肉を守る効果があります。触れると簡単に落ちてしまうため、ブルームがしっかり残っているものは丁寧に扱われた新鮮なものであるという証です。
また、スーパーではまだ熟していない固いプラムを売っている場合もありますが、そういったプラムは追熟させてから食べるのがおすすめ。追熟させたい時は冷蔵庫にいれず、常温で数日置いておきましょう。色がつき、程よく柔らかくなり、芳醇な甘い香りがしてくれば食べごろです。追熟させすぎた時も、ヨーグルトに入れたりジャムにしたりして利用することができます。
購入時点で完熟しているもの、また追熟が終わったものは、乾燥を防ぐため新聞紙などに包んで冷蔵庫に入れ、できるだけ早く召し上がってください。すぐに食べられそうにないときは、あらかじめアボカドと同様の切り方で種を取り、保存袋に入れて冷凍するという方法もあります。

プラムの栄養価

食物繊維(ペクチン)

プラムには食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。整腸作用があるため、便秘や下痢の解消など、おなかの調子を整えるのにぴったり。コレステロール値や血糖値を抑えるはたらきもあり、生活習慣病予防にも効果的です。

葉酸

葉酸は、水溶性のビタミンの一種。他のビタミンと協力して血液を作るはたらきや、DNAなどの合成を行う役割があります。そのため貧血予防や胎児の健康的な成長には欠かせない栄養素の一つです。特に妊娠中の方は不足しがちなので、積極的にとることがおすすめです。

ポリフェノール(アントシアニン)

プラムの皮部分には、ナスやブルーベリーなどと同様の色素成分であるアントシアニンが含まれています。活性酸素を取り除く抗酸化作用や、目の機能を高め疲労を回復してくれる作用があるほか、内臓脂肪を蓄積させにくくし、花粉症予防にも効果があるとされています。

ビタミンE

ビタミンEは、脂溶性のビタミンの一種。抗酸化作用に優れていることで知られ、血行を促したり、ホルモンバランスを調整したりするはたらきがあります。アンチエイジングに効果が期待されることでも注目を集めている栄養素の1つです。

プラムのおすすめレシピ【プラムの生ハム巻き】

そのままでも十分おいしくいただけるプラムですが、どうしても酸っぱさが気になる方はしっかり追熟させるか、別のものと一緒に食べるのがおすすめです。今回はクリームチーズとオリーブオイルで酸味を抑え、生ハムの塩気で甘みを引き立てる「プラムの生ハム巻き」をご紹介します。

【材料】
・プラム 1個
・生ハム4枚
・クリームチーズ 20g
・オリーブオイル 少々
・粗挽きコショウ 少々

1. プラムを1/4~1/8程度に切り、種を取り除きます。

作り方1

2. 生ハムにクリームチーズをのせます。

作り方2

3.生ハムの上にプラムを一切れずつ乗せ、巻いて爪楊枝やフードピックでとめます。

作り方3

4.最後にオリーブオイル、粗挽きコショウを振って完成です。

作り方4

まとめ

夏を中心に旬を迎える果物、プラム。家で追熟させることで、食べるタイミングによって酸っぱいプラムも甘いプラムも楽しむことができます。今回ご紹介したレシピはプラムの酸っぱさを和らげてくれるので、老若男女問わずおすすめ。さらにオリーブオイルをかけることで、脂溶性のビタミンEを効果的にとることもできます。お弁当やおつまみの一品としても、暑さを吹き飛ばず甘酸っぱいデザートとしてもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。

記事一覧へ戻る