骨を強め腸内環境を整えるヨーグルト

骨を強め腸内環境を整えるヨーグルト

乳酸菌の力で牛乳を発酵させて作るヨーグルト。朝食やおやつに召し上がる方も多いのではないでしょうか?現在は食べるタイプ、飲むタイプのヨーグルトや、乳酸菌の種類による効能を謳ったさまざまな種類のものが販売されています。今回はそんなヨーグルトの栄養や効能、簡単に作ることができるデザートレシピをご紹介します。

ヨーグルトとはどのような乳製品?

ヨーグルトをはじめとするいわゆる発酵乳は、紀元前数千年前から食べられていたといわれています。主に東ヨーロッパから中央アジア、北アフリカ周辺に暮らす遊牧民が、絞った乳を木桶や動物の皮で作った袋状の物の中に入れて保存、運搬などをしているうちに、自然界に存在する乳酸菌が入り込み、発酵してできた偶然の産物だということです。
爽やかな酸味がおいしいだけでなく、殺菌、冷蔵設備を持たない当時の人々にとって、生乳の状態よりも日持ちがする乳製品は、とても重宝されたことでしょう。
その後、1857年にフランスにおいて、酸味を帯びてしまった生乳を顕微鏡で調べたパスツールという人物が、今でいう乳酸菌を発見しました。
研究はさらに進み、パスツール研究所の一員であった生物学者、メチニコフが、乳酸菌と健康長寿について考察し、ヨーグルトを多く取っているブルガリアの人々が総じて長生きなのは、乳酸菌が腸に定着し、動脈硬化の予防効果からではないか?という考えに至ったということです。
日本へは、一旦、仏教と共に乳、酪、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)、醍醐(だいご)の5つの乳製品および搾乳技術が伝えられましたが、間もなく途絶えてしまいました。
時を経て明治中期になり、改めて日本に伝えられましたが、広く一般に牛乳が飲まれるようになったのは明治に入ってから、ヨーグルトに至っては、1950年頃になり、ようやく本格的に生産されるようになりました。
現在は実にさまざまな種類の乳酸菌が発見され、それぞれが人体に及ぼす効能の研究が進んでいます。これらを利用して、多くのヨーグルトが生産されており、中には機能性食品として、特定保健用食品(トクホ)として販売されているものもあります。

ヨーグルトの栄養とは?

① たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素の一つで、標準的な成人の場合、体重の約1/5を占め、筋肉や血液に含まれているだけではなく、エネルギー源としても利用されています。また、常に分解・生成を繰り返しているため、毎日取り続ける必要があります。
ヨーグルト100gあたり、3.3gのたんぱく質を含んでいます。

② カルシウム

カルシウムは私たちの体内に含まれる総量のうち、99%が骨や歯に蓄えられています。残り1%は血液や体液中に含まれ、止血を助け、神経伝達や筋肉の動きを促し、生命活動の維持を行う役割を果たす栄養素のひとつです。
ヨーグルト100gあたり、110mgのカルシウムを含んでいます。

③ 乳糖

乳糖は母乳のほか、乳製品に含まれる糖質で、ラクトースとも呼ばれています。この乳糖は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立っています。
ただし、私たち日本人は、年齢を重ねるほどにラクターゼという消化酵素が減ってしまう人が多いため、乳製品を摂取すると下痢を引き起こす、乳糖不耐症の割合が増えてきます。
牛乳100gあたり4.4gの乳糖を含んでいますが、ヨーグルトは乳酸菌の発酵作用により、100gあたり2.9gの乳糖を含んでいます。

④ 乳酸菌

乳酸菌には多くの種類があります。一般的には、植物質を発酵させている植物性乳酸菌、乳製品を発酵させている動物性乳酸菌の、大きく2つに分けられています。
しかし、中にはチーズを作る乳酸菌であるにも関わらず、植物質を発酵しながら生育できる菌もあります。
乳酸菌はその種類により、花粉症の軽減や便秘解消、インフルエンザウイルスやピロリ菌の増殖を抑制する働きがあるものなど、私たちの体に及ぼす影響は実に様々です。

おすすめメニュー【ヨーグルトムース】

ヨーグルトに泡立てた生クリームとゼラチンを加えて固めるだけの簡単なヨーグルトムースは、トッピングするフルーツにより、さまざまな味付けを楽しむことができます。
ヨーグルトが余った時、来客の予定があり、簡単な手作りデザートを作りたい時、ぜひお試しくださいね。
【材料】      150ccのプリンカップ6個分
プレーンヨーグルト      400cc
粉ゼラチン          5g
水(ゼラチン用)       30cc
生クリーム          200cc
砂糖             適宜
好みのフルーツ        適宜
【作り方】
① ゼラチン用の水にゼラチンを振り入れ、ふやかしておきます。
② 濃厚にしたい場合は、ザルに清潔なキッチンペーパーまたは布巾を敷いた上にヨーグルトを流しいれ、冷蔵庫で30分程度水切りをしておきます。
③ ヨーグルトを室温に戻します。①のゼラチンがしっかりと水を吸ったら、電子レンジに10秒程度ずつかけ、完全に溶かしてからヨーグルトに加え混ぜておきます。

作り方③

④ 生クリームを泡立て、砂糖適宜を加えて味を整えたら、③のゼラチン入りのヨーグルトを加えまぜます。
⑤ ④がまんべんなく混ざれば、プリンカップなどに流しいれて冷やし固めます。

作り方⑤

⑥ ⑤が固まれば、好みのフルーツを乗せます。パッションフルーツなど、甘味よりも酸味が勝つものの場合は、あらかじめはちみつや砂糖を加えておきます。

作り方⑥

写真は
・イチジクにはちみつと砕いたシナモンスティックを散らしたもの
・桃を薄切りにしたもの
・パッションフルーツとはちみつを合わせたもの
を乗せています。

ヨーグルトムース

まとめ

今やとても種類が多く、健康効果を謳っている製品も多いヨーグルト。実は、私たち個々の腸に合うヨーグルトというものがあるようです。
自分に合うヨーグルトを選ぶためには、先ずは1種類を、1週間から10日程度食べ続けてみて体調の変化をみます。次に違うものを試します。これを繰り返し、最も調子が良かった時に食べていたものが、体調に合うもの、ということになるそうです。
とはいえ、季節や体調により、体が欲する乳酸菌も変わることがあります。いろいろな種類をおいしく食べることができるとよいですね。

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