肌を健やかに保つ白きくらげ

肌を健やかに保つ白きくらげ

かの楊貴妃が愛した食材の一つ、白きくらげ。中華料理のデザートなどで口にされた、という方もいらっしゃることと思います。ほかのキノコとは違い、今まであまり私たちにはなじみがない食材ではありましたが、最近、国内でも栽培されるようになってきました。今回は、この白きくらげが持つ栄養成分や、おいしい料理をご紹介します。

白きくらげとは?

白きくらげは、シロキクラゲ科シロキクラゲ属に含まれるキノコの仲間です。クワやエンジュ、ザクロの木に、フリルをギュッと集めたような姿で生えています。世界中で確認されていますが、食用にしているのは中国や日本などのアジアのみです。
白くてヒラヒラした見た目とは裏腹に、多くの栄養素を含むことから、中国では銀耳と呼ばれ、不老長寿の妙薬として知られています。
近年まで人工栽培ができなかったため、とても高価なキノコで、主に中国からの乾燥品の輸入のみに頼っていましたが、国産のシロキクラゲも少しずつ流通するようになり、今では時折スーパーマーケットの店頭にも並ぶようになってきました。
なお、白きくらげ、黒きくらげ、と、色違いのような名前がついていますが、別の品種になります。
また、最近、下記のように「白い」きくらげという名前で販売されているものがありますが、これは黒きくらげの中から色が白いものをあつめて品種改良したり、突然変異で白く成長したりしたものを品種として固定し、栽培したものです。

白きくらげとは?

白きくらげの栄養価

① ビタミンB2

ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンで、糖質、たんぱく質、脂質をエネルギーに変換し、代謝を司る役割を担っています。口角炎、口内炎をはじめとする粘膜の炎症を抑える働きがあります。

② ビタミンD

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムやリンの吸収を助け、骨粗しょう症予防効果が認められています。食品から取るほか、日光にあたることで体内でも作り出すことができます。
ビタミンDが不足すると、くる病や骨粗しょう症を招き、過剰摂取は高カルシウム血症、腎障害などを引き起こすことがあります。サプリメントを利用する場合は注意が必要です。

③ 食物繊維

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性食物繊維は小腸で栄養素の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑え、コレステロールやナトリウムを吸着し、体外に排出する働きがあります。不溶性食物繊維は有害物質を吸着して排せつするとともに、水分を抱え込んで便のかさを増やし、便秘の改善に効果的です。

④ シロキクラゲ多糖体

シロキクラゲ多糖体は、別名植物性コラーゲンとも呼ばれ、ヒアルロン酸以上の保湿効果がある物質です。抽出物が化粧品にも広く配合され、肌の表面からうるおいを与える効果も知られています。
また、中医学では、食べることにより、体内から、肌や肺、大腸に潤いを与え、肌荒れの予防、乾燥した空気から起こる呼吸器疾患の予防、便秘解消にも効果があるといわれています。

乾燥白きくらげの戻し方や保存方法

乾燥白きくらげは、ぬるま湯に30分程度つけておきます。複雑なヒダ状になっているので、その隙間に細かく砕けたものや不純物が詰まっている場合があるので、時々優しくもみほぐすようにして取り除きます。
水に浸けている時間が長くなればなるほど水分を吸収してしまいますので、コリコリとした食感が残る程度に戻れば水を切り、キッチンペーパーなどを敷いて底に水が溜まらないようにした保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日保存できます。
それ以上保存する場合は、しっかりと水を切って冷凍庫で保存します。食べるときは凍ったまま熱湯でさっと茹でます。
白きくらげにかかわらず、キノコ類は食中毒予防の観点から、必ず火を通してお召し上がりくださいね。

フカヒレ風白きくらげと卵のラーメン

白きくらげは、固めに戻してさっと湯通しして細く切ると、フカヒレのような食感を楽しむことができます。
今回はしっかりと味をつけた餡をからめて、ラーメンの具材として利用しましたが、いろいろな料理に応用できますので、ぜひお試しくださいね。
【材料】   2人分
・白きくらげ     5g程度(手のひら1杯分程度)
・豚薄切り肉     3枚程度
・しょうが      1/2かけ
・塩こしょう     適宜
・片栗粉       小さじ1/2
・日本酒または紹興酒 大さじ1
・ごま油       大さじ1
・卵         2個
・ねぎ        1~2本
・しょうゆ      小さじ1
・水溶き片栗粉    適宜
・ラーメン      2玉(※1)
・中華スープ     500cc(※1)
(市販の鶏がらスープのもとを規定量薄めて作っておきます)
・煮干し       2~3本(※1)
【作り方】
① 白きくらげは水で戻し、細く切っておきます。ねぎは斜め切りにしておきます。
② 豚薄切り肉は塩こしょうをふり、しょうがのすりおろし、日本酒または紹興酒、片栗粉をまぶしつけておきます。

作り方②

③ 鍋にスープを温め、煮干しを入れて5分ほど煮て、塩・しょうゆ(分量外)などで味を調えておきます。(※1)
④ 鍋に③のスープを200cc取り、沸騰したら②の豚肉を入れてほぐしながら火を通します。アクを取り、白きくらげを加えて2~3分煮ます。(※2)
⑤ ラーメンは製品の規定通りに茹で、しっかりと水を切ってどんぶりにいれておきます。
⑥ 豚薄切り肉につけた片栗粉からとろみが付いてくるのですが、足りなければ水溶き片栗粉を少しずつ加え、あんかけ程度のとろみをつけて味を整えます。
⑦ 卵を溶きほぐし、⑥に加えて大きく混ぜ、半熟程度に火を通します。

作り方⑦

⑧ ⑤のラーメンに③のスープをそそぎ、⑦をそっと乗せ、①のねぎを天盛りにします。

作り方⑧

(※1)ラーメンとスープは、市販の袋入りラーメンなどで代用しても大丈夫です。その場合はスープの味が完成しているので、③の工程は不要になります。
(※2)市販のラーメンを使用する場合、スープ全体の量が少なくなりそうでしたら、湯に中華スープのもとを溶いたものなどで代用してください。

まとめ

体を潤す効果に優れた白きくらげ、楊貴妃がとても愛していた食材だと聞くと、つい続けて食べてみようかな?という気になりますね。
今回ご紹介したように加熱時間を短くとどめるとコリコリとした食感ですが、時間をかけてじっくりと煮込むと、とろりと溶けて、また違った食感を楽しめます、
秋の風が吹き、呼吸器の乾燥が気になるとき、乾燥性の便秘に悩まれている方は、ぜひお試しくださいね。

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