腸内環境を整え脂肪燃焼効果があるキムチ

腸内環境を整え脂肪燃焼効果があるキムチ

唐辛子で赤く染まったキムチ、旨みがあって、適度な辛さがあって、食べ始めるとやめられなくなる方も多いのではないでしょうか?近頃はスーパーマーケットの商品棚の多くの面積を占めていることもあるほど、種類が多いキムチ。今回はそんなキムチの健康効果やおいしいレシピをご紹介します。

キムチとは?

キムチといえば、だれもが知っている韓国を代表する漬物のことですね。では、本場韓国ではキムチはいつ頃から食べられていたのでしょうか?
私たちの祖先が農耕を始めるようになったころ、野菜が取れない厳冬期に備え、現在の朝鮮半島に暮らしていた人々が野菜を塩漬けするようになったのが、始まりだといわれています。
13世紀頃になると、神への供え物として、キムチの原型ともいえる漬物が利用されていたことが、韓国の歴史書『高麗史』に記されています。その後、塩漬けだけでなく、醤油の原型ともいわれる醤(ジャン)に漬けたもの、ニンニクや生姜を利用したものなど、さまざまに発展したものが見受けられるようになりました。
一方、現代のキムチには欠かせない唐辛子、これは九州から朝鮮半島へと伝えられ、その後、日本に逆輸入されたという記録があります。当初、朝鮮半島では、その辛さから、唐辛子には毒があると考えられ、食用としての利用はあまりされていませんでした。
やがてすこしずつ栽培されるようになり、18世紀後半から19世紀はじめにかけて、唐辛子が一般的に食べられるようになり、現在のような唐辛子で赤く染まったキムチが作られるようになりました。
現在は主に塩漬けした白菜をメインに使用し、大根やにんじんの千切り、数種の唐辛子に玉ねぎ、リンゴ、にんにく、アミの塩辛などを加え、野菜が持っている乳酸菌の力で発酵させて作りますが、本場韓国ではさまざまな材料でバリエーションも豊富なキムチを食べることができます。

キムチの栄養価とは?

さまざまな健康効果が知られているキムチ、今回は白菜キムチについてご紹介します。

① カリウム

カリウムは主に私たちの細胞内液に含まれ、過剰に摂取したナトリウムを排泄し、むくみを解消して血圧を正常に保つ働きがあります。また、近年の研究ではカルシウムが骨に沈着するのを助け、骨粗しょう症予防に一役かっていることがわかってきました。

② ビタミンK

脂溶性のビタミンKは、骨に含まれるたんぱく質の働き、カルシウムが沈着するのを助けるため、骨粗しょう症の治療薬として利用されています。また、血液を固める働きがあり、欠乏すると頻繁に内出血を起こしたり、けがをした場合、血液の凝固に時間がかかってしまったりします。

③ ビタミンB2

ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンで、糖質、たんぱく質、脂質をエネルギーに変換し、代謝を司る役割を担っています。口角炎、口内炎をはじめとする粘膜の炎症を抑える働きがあります。

④ ビタミンB6

ビタミンB6は食材に含まれるたんぱく質からエネルギーを生産したり、皮膚、筋肉や血液を生成したりすることにかかわっています。そのため、不足すると口内炎、湿疹ができたり、貧血が見られたりします。

⑤ 葉酸

水溶性ビタミンの一種、葉酸は、細胞分裂を正常に行う働きを担っています。また、ビタミンB12とともに血液を作る働きがあり、不足すると巨赤芽球性貧血という悪性の貧血を引き起こします。妊娠初期の女性が葉酸不足になると、胎児に発育障害などがみられることがあります。また、葉酸は、成人においては脳卒中、心筋梗塞などの循環器系疾患の発症リスクを軽減する働きが確認されています。

⑥ ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの形成に欠かせないビタミンで、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
また、鉄分の吸収を助け、抗酸化作用が高く、動脈硬化や心疾患の予防を担っています。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、毎日摂取する必要があります

⑦ 乳酸菌

乳酸菌には、主に植物に付着している植物性乳酸菌と、動物に付着している動物性乳酸菌の2種類が確認されています。キムチに含まれているのは植物性乳酸菌で、ぬか漬けや味噌にも含まれているものです。
私たちの体内に入ることで腸内環境を改善し、大腸の蠕動運動を活発にして便秘の改善やダイエット効果が期待できるとされています。

⑧ カプサイシン

キムチに使用される唐辛子の辛味成分、カプサイシンは、食道や胃壁を刺激して食欲を増進するとともに、私たちの体内からはアドレナリンというホルモンが分泌されます。
このアドレナリンは代謝を活発にし、効率よく脂肪を燃焼してダイエット効果につながります。

おすすめメニュー【キムチ鍋】

辛味だけではなく、材料のアミの塩辛や乳酸発酵の旨みをもつキムチは、鍋に入れると出汁として、具材として、いろいろに楽しむことができます。〆には、今回ご紹介するチーズ雑炊だけでなく、うどんや、トッポギ替わりのお餅を入れて楽しんでもよいですね。
今回は写真のような具材を利用しましたが、その時々で手に入る材料でお楽しみくださいね。
【材料】   2人分
・キムチ            100g~
・アサリ、牡蠣などの貝類    6個
・豚バラ肉           150g
・白菜、白ねぎ、つるむらさき、もやし、ニラ、にんじんなど   各適宜
・中華スープ          1.5リットル程度
(市販の中華スープのもとを規定の半分くらいの量で溶く。)
・ごはん・ピザ用チーズ、卵など   各適宜

材料

【作り方】
① 鍋に中華スープ、アサリを入れて火にかけ、沸騰させます。(先に貝類など出汁が出るものを入れておくと全体の味がよくなります。)

作り方①

② 鍋が沸騰したら、白菜の軸、にんじんなど、煮えにくいものとキムチ適宜を入れて煮ます。

作り方②

③ 順次、お好みの具材を入れて召し上がってください。辛味は、キムチやキムチの漬け汁、コチュジャン(分量外)などで加減します。

作り方③

④ 〆には、さっと水で洗ってぬめりを落としたごはんを入れ、ひと煮立ちしたら、お好みでピザ用チーズや溶き卵などを加え、蓋をして火を止め、1~2分蒸らしてお召し上がりください。

まとめ

日本のぬか漬け、ドイツのザワークラウト、キムチ。どれも乳酸菌の力を借りてつくる漬物です。ぬか漬けよりも食卓に上る回数が多いというご家庭も多いのではないでしょうか?
腸内環境が整うと、少しずつ免疫力も上がっていきます。一度にたくさん食べるものではないですが、毎日少しずつ、ごはんのお供や炒め物、鍋などに利用してみてくださいね。

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