スーパーフード カシューナッツの効果

スーパーフード カシューナッツの効果

カシューナッツとは

カシューナッツはカシューの木の種子です。カシューはウルシ科の常緑樹で、木の高さは10~15m、海岸地帯を好みます。黄桃色の花が落ちた後、勾玉形の果実が生るので、和名では勾玉の木と呼ばれます。

カシューナッツの歴史

原産地は南米ブラジルで、16世紀にポルトガル人がインドや東アフリカ、東南アジアに伝え、防風林として植林したのが始まりといわれています。1650年代にインドに大規模なカシューナッツの食用加工工場が造られ、製品が各地に輸出されるようになりました。

カシューナッツの特徴

生果にはアナカルディウム酸やカルドールなどの刺激成分や、青酸配糖体のアミグダリンなど毒性のある物質を含むため、食用とするには高温加熱による除去処理が必要です。カシューナッツを包む果肉はカシューアップルと呼ばれ、リンゴに似た香りがあります。栽培産地では果汁を搾ってジュースにしたり、ジャムなどに加工されて食用いますが、完熟成果のカシューアップルは日持ちしないため、産地周辺の限られた地域でしか食用とされていません。また果実の殻から採れる樹脂は塗料としても利用されており、漆に似ているため、漆の代用として使われることもあります。成果に含まれるアナカルディウム酸やカルドールなどの成分はウルシに含まれるウルシオールと似ており、かぶれたりアレルギー症状を発症する可能性があります。もしもカシューの木や生果を近くで見る機会があった場合は、素手で触らないようにしましょう。

カシューナッツの栄養

ナッツ類の中では比較的糖質が多くて脂質の割合が少なく、脂質にはオレイン酸が多く含まれています。オレイン酸はオリーブオイルに代表されるオメガ9系脂肪酸です。他にも多種のビタミンやミネラルを含んでいることから、他のナッツ類と同様にスーパーフードとして扱われています。

不飽和脂肪酸

植物や魚油に多く含まれる脂肪酸で、体内で合成できないため食品から摂る必要があります。カシューナッツに含まれる主な脂肪酸はオレイン酸で、抗酸化作用に優れていて動脈硬化や血栓の生成を防ぎ、血圧を下げたり悪玉コレステロールを抑制するなどの効果が期待されています。熱や光、空気で酸化しやすく、過酸化脂質になると体に悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。

ビタミン

・ビタミンK
ビタミンKの主な働きは血液凝固にかかわるものです。ビタミンKが不足すると、出血したときに血が止まりにくくなることがあります。また、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促進するため、骨を丈夫にしたり、骨粗しょう症の予防に必要です。他に動脈の石灰化を抑制する作用もあります。
・ビタミンB1
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変換するときに必要な栄養素であるため、糖質の摂取量が多い人や運動量の多い人は、より多くのビタミンB1が必要であるといえます。ビタミンB1が不足するとブドウ糖から十分にエネルギーが産生できなくなり、疲労感やだるさを感じたり、スポーツをする人では持久力に影響するといわれています。
・ビタミンB6
アミノ酸の代謝の補酵素として働きます。免疫機能を維持したり、皮膚の抵抗力を強めます。不足すると皮膚炎や口内炎をひき起こすことがあります
・パントテン酸
エネルギー産生にかかわる補酵素の成分となります。不足すると疲労感や食欲不振、便秘、めまい、動悸や不眠など、さまざまな症状をひき起こすことがあります。
・葉酸
葉酸はビタミンB群の仲間で、赤血球の生産に必要なビタミンです。また、胎児の成長に重要な栄養素であり、妊娠中の女性は葉酸を十分に摂取することが大切です。
・ビオチン
ビオチンはビタミンB群の一種で、さまざまな代謝の過程で補酵素として働いています。ビオチンは皮膚の炎症やかゆみの原因となるヒスタミンという物質の産生を抑制する働きがあるといわれており、アトピー性皮膚炎の改善にも効果が期待されています。

ミネラル

・マグネシウム
筋肉が収縮するときにはカルシウム、弛緩するときにはマグネシウムが必要です。このバランスが崩れると、筋肉がけいれんしたり、攣ったりすることがあります。
・亜鉛
さまざまな生体内の反応にかかわっています。特に新しい細胞が作られる組織では欠かせないミネラルで、タンパク質の再合成やDNAの合成にも必要です。不足すると味覚障害を引きおこす可能性があります。
・鉄
血液中のヘモグロビンとなって全身に酸素を運ぶ働きがあります。不足すると鉄欠乏性貧血の原因となり、倦怠感や息切れ、顔色が悪いなどの症状があらわれることがあります。

薬膳の効果

カシューナッツを覆っているカシューアップルの果汁は、胃粘膜の保護や解熱に効果があるとして、生薬として使われます。

カシューナッツのレシピ

カシューナッツはよく乾燥して粒の大きさがそろっていて、割れや虫食い跡などがないものが良質です。油脂が多く含まれるため、開封後は常温で保管すると酸化して油臭くなることがあります。すぐに食べきれないときには、密封できる保存袋に入れて空気を抜き、冷凍することができます。カシューナッツは1粒の大きさや、その人の体格、生活習慣や運動量によっても異なりますが、1日10粒程度を目安に食べるとよいといわれます。摂り過ぎはカロリーと脂質の摂り過ぎにつながるため、注意しましょう。

【カシューナッツのスパイス炒め】

カシューナッツのスパイス炒め

【材料】(作りやすい分量)
・カシューナッツ(無塩)   100g
・塩             小さじ1/2
・オリーブオイル       小さじ1
・砂糖            ひとつまみ
・ナツメグ          小さじ1/4
・クミン           小さじ1/4
・クローブ          小さじ1/4

【作り方】
1. 調味料とオリーブオイルを全て混ぜておきます。

作り方1

2. カシューナッツ全体にいきわたるように、1.をよくからませます。

作り方2

3. フライパンに入れ、ごく弱火で炒ります。フライパンが温まったらフライパンをよく動かしながら炒り、急に焦げないように気をつけましょう。

作り方3

4. 全体が少しきつね色になり、香りがしてきたらキッチンペーパーの上に広げて冷まします。冷めたらできあがりです。

作り方4

※ スパイスの量や種類は、お好みで調節してください。

まとめ

カシューナッツには必須脂肪酸のオレイン酸をはじめ、多くの種類のビタミンやミネラルが含まれています。1日に10粒程度を目安に食べることで、健康の維持に役立てることができます。食前に数粒をよく噛んで食べることで、血糖値の急上昇を防ぎ、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。日常のお食事に上手に取り入れていきましょう。

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